- 連休なので家の掃除をしていたら8年ほど前に購入したノートパソコンが出てきました。
- 準備したもの
- 大体のモンスターは裏側が弱点
- これダメなやつでは?
- その先へ
- ファンを掃除するのになぜここまでしなければならないのか理解できない
- 8年モノの埃はまるでクッション材のよう
- おわりに
連休なので家の掃除をしていたら8年ほど前に購入したノートパソコンが出てきました。
出てきました。
持ち運びもできてGPU*1も積んでるからゲームもできる!最強じゃね?って理由で購入したパソコンです。
実際のところ運ぶには重たいし処理能力も(3Dゲーム用途には)中途半端だしでほろ苦い思いをした記憶があります。*2
もうちょっと思慮深く生きていて欲しかった、8年前の私。
詳細については↓のレビュー記事をご覧ください。HP社の製品ページは残っていませんでした(後継機種のしかない)。
blog.lowprice-pc.com
それでもメイン機としてしばらく頑張っていましたが、数年前にパソコンを買い替えて以来お役御免に。
捨てるのも面倒だったので物置にしまいこみ、すっかり存在を忘れていました。
試しに起動してみるとファンが爆音で唸りはじめ、CPU温度はすぐに80℃を突破。
この季節にぴったり*3の湯たんぽ機能がいつの間にか搭載されていたようです。
多分内部に相当埃が溜まっています。
近くにいるだけで暑いよ。
このまま処分しても良かったのですが、せっかくなので分解清掃してみることにしました。
と意気込んだはいいものの、実際PCの分解なんてしたことがありません。
調べてみるとノートPCの分解は素人にお勧めしないとか素直に修理に出すが吉とか壊れるからヤメロとか書いてありました。
しかしやるなと言われるとやりたくなるのが人の性(ですよね?)。
www.youtube.com
この動画見たら案外簡単じゃない?と思ったので早速取り掛かることにしました。*4
準備したもの
左から
- エアダスター(不燃性)
- 細めのドライバー(先っぽが磁石になってるの買えばよかったと後悔した)
- CPUグリス
- ピンセット(唯一買わなかったもの)
- 除電ブラシ(毛がめっちゃとれて心配になる)
- 静電気防止手袋(サイズが合わなくて困った)
合計4,000円ほど。
ごらんの通りよく考えないで買ったのですでに後悔してます。
というか4,000円あれば清掃サービスに出せたのでは……?(実際6,000円くらいでやってくれるらしい)
見切り発車極まれりという感じですが、買ってしまったものは仕方がないので作業を始めていきます。
大体のモンスターは裏側が弱点
というわけでまずは裏側を攻めます。グラビモスもラオシャンロンもお腹が弱点ですから。*5
最初にバッテリーを外します。電気が残っているとよくない(ふわっと知識)と聞いたので外して5分ほど待ってから分解していきます。
カバーを開くといかにも「触っちゃいけない」感が満載の部品が出てきて怖気づいてしまいます。
学校でも「工作」とか「理科」の時間は苦手だったんだよな……はんだごてとか電子回路とか電気抵抗とか、関わり方をよく覚えないまま大人になってしまったし。
しかし、やると決めた以上やらねばなりません(小泉進次郎構文)。
どうやらこの三銃士にはそれぞれWiFiカード、メモリ、HDDという名前がついているらしい。
動画を見ながらおそるおそる外していきます。
PC部品って外すときに力が要るやつが結構多いんですよね。
特にソケットとか。一つ外すたびパキッて鳴るからこれ終わったな……って気持ちになる。
HDDの下にあるソケット(固いし小さい)を外し、無駄に多いねじをなくさないように注意しながら外したら裏面の作業は終了です。
これダメなやつでは?
次は表面のキーボードを外していきます。
本当に大丈夫なの?感がこのあたりから加速していきます。頭の中ではすでに壊れたものとして認識してます。マジAmen(エイメン)。
画像の赤く囲った部分にプラスチックカード的なもの*6を差し込んでツメを外します。
キーボードとフラットケーブルの接続の都合上、画面側から外していくようになります。
ここでも結構パキパキ鳴るのでツメが折れたんじゃないかと怖くなります。
なんとか外して、中を開けると……
汚い
なんかちょっとこう……リアルな感じに汚くてげんなりする。
しかし開けてしまったものは仕方がないので、ブラシとエアダスター、さらに綿棒を駆使しながら清掃していきます。
ファンも左上に見えるし、ここにエアダスターをブワーってやったら終わりでいいんじゃないかな。
ここで一旦終了して組み直し。
しかし無事起動はできたものの、相変わらず湯たんぽ機能はオミットされていませんでした。
周りには止められたけど、これは先に進むしかないのではないか……?
その先へ
お昼ご飯を食べ、ひと心地ついてから再挑戦。
フラットケーブルやらソケット(嫌い)、ねじを外すと、いよいよマザーボードとのご対面です。
左側に埃が積もっていたのでエアダスターくんで一掃します。わりと楽しい。*7
どうでもいいけど(よくない)基盤はブラシでファサーってやっちゃダメなんですってね(ふわっと知識)。毛が引っ掛かって細かいパーツが外れたりするからだそうです。
それでは右画像の赤で囲った部分を外していきます。どいつもこいつもソケットだらけで嫌になる。
ちなみに、そろそろこいつらが何のためのパーツ・ケーブルなのかわからなくなってくる頃合いです。
繋がってるから外すくらいのノリです。気分はローランド・イスタス*8。
ファンを掃除するのになぜここまでしなければならないのか理解できない
これは本当に思います。
もっと手軽に取り外せるようにしてほしい。一番埃が溜まるところなんだから。
7か所のねじとソケットを抜いて(またソケットか)ファンを外しにかかります。
なんだか妙に厳重に固定されていた箇所の裏にはカピカピになった紙粘土のカスみたいなのがくっついていました。
これはグリスといって、CPUやGPUの熱を効率よくファンに伝えるための大事なモンらしいです。知らんけど。
しかし本来は粘性があるものらしいので後で塗り直すことにします。新しく購入したグリスに付属していたプラヘラで何とかこそげ落としました。
ココのねじ、めっちゃ細かいです。一個なくしかけました。怖い。
あとダクトテープ?みたいなのの配置が小賢しくて絶妙に外しにくかったです。
ようやく本丸です。ファンのカバーを外すと……
8年モノの埃はまるでクッション材のよう
うへえ、汚い。でもこんなもんかな?
と思ったのもつかの間。よく見るとこの黒いクッション材みたいな部品……
埃だ。
ここまで大物だとテンションが上がるというもの。
適切でかつ適切でないたとえを用いるなら、耳掃除で大物を掘り当てたときの興奮に近かったです(汚くてごめんなさい)。
大体1センチくらいの厚みがありました。すごい。
その後、グリスを塗り直してマザーボードと再ドッキング。
工程のたびにいちいち写真を撮っていたので特に問題なく組み立て直すことができました。謎のねじが余ることもなかったです。
ぶっちゃけ電源入れても点かなかったり、最悪爆発まで覚悟していたのですが、特に問題なく起動に成功。
しばらく点けっ放しにしてみましたが、CPUの温度も無事35℃前後で安定していました。*9
これにて分解清掃成功!
素人にしてはよくやったんじゃないかと思います。知らんけど。
おわりに
見切り発車で始めましたが無事きれいにできてよかったです。よかったね。
実際、半分くらいは分解するのが目的だったのでこれからの使い道とかは特に考えていないです。持ち運ぶのに重いし。
ただなぜかWindows10のPro Editionが入っているので、サブPCとしていろいろ使い道がありそうかなという感じです。
しかしPCの掃除はとても大事だなと思いました。見えないところでエグい埃が溜まってるの怖すぎる。
ただ、ノートは掃除がとても面倒なので3年くらいで買い替えるのがいいと思います。
本末転倒だな???
ついに本当のリサイクルショップみたいな記事を書いてしまったな。
(人狼ブログです)
おわり。
*1:Graphics Processing Unitの略で、3Dグラフィックなどの処理を得意とするパーツらしい。詳しいことは知りませんが載ってるパソコンは"強い"。
*2:価格との性能比ではそんなに悪くなかったかなと思います(当時基準)。ただしノートパソコンなので色々と限界があった。私はSkyrimをやりたかったんだ。
*3:今日の最高気温は33℃でした。暑くて死にそう。
*4:実際は型番が違ったので途中から困りました。参考にはなったけど。「見た」と言いつつ最初の三分くらいしか見なかったツケですね。そもそも分解始めるまで型番知らなかったし。
*5:モンハン3rdまでしかプレイしてないんですが最近のってめっちゃアクション進化してません?すごいね。ラオやグラビはまだ現役なんだろうか?
*6:なかったのでギターピックで代用しました。途中で折れた。
*7:楽しすぎて今回で一本使い切りました。一本900円也。高い。
*8:漫画「グラップラー刃牙」最大トーナメント編に登場したレスラー。繋ぎ目を見ると外さずにはいられない「ジョイント・アレルギー」
*9:CPUの適温が何℃かとかは知らないです。でもたぶんいい感じだと思う。