リサイクルショップ

人狼の話です

ログ読みキャンペーン第二回:三日月588 G1518G1529合同再再再再再再再再再再再戦村

今更なんですが、ログ読みキャンペーンってもっといい名前をつけられなかったのだろうか……?

 

今回読んだ村はこちら↓

G1518G1529合同再再再再再再再再再再再戦村

村の情報 / 588 - 人狼物語 三日月国

まとめサイト

企画村ページ/G1518G1529合同再再再再再再再再再再再戦企画 - 人狼物語専用wiki

ほわいとさんの魂の白さが最大限に輝いた村とのこと。

 

村の感想

この村は「思い込み役職」入りの特殊編成となっています。

また「事件」として「警醒」が設定されています。

 

信じられるのはパン屋だけ…パンを焼いて焼いて焼いてカンカンカンカン朝ですよカンカンカンカン編成

ダ村村村村村占狩霊猪虚屋狼狼忘

警醒×2(発生確率を上げるため)

普通の日×5

 

・猪(猪突猛進):村人陣営

自分を占い師だと思い込んでいる(覚醒前の役職欄は占い師)。

自分が狼だと思い込んでいる人物を占うと人狼判定が出る。

思い込み対象は役職が割り振られた際に決定され、実際の人狼と同じ数だけ存在する。

 

・虚言者(虚):村人陣営

自分を霊能者だと思い込んでいる(覚醒前の役職欄は霊能者)。

自分が狼だと思い込んでいる人物を処刑すると人狼判定が出る。

思い込み対象は役職が割り振られた際に決定され、実際の人狼と同じ数だけ存在する。

 

・忘狼(忘):人狼陣営

自分を村人だと思い込んでいる(覚醒前の役職欄は村人で、囁きも襲撃も参加できない)。

占われるか襲撃されると、自身が狼であることを自覚し、以後囁きと襲撃に参加できる。

補足:占霊判定は人狼となり、人数カウントでも人狼として数えられる。

未覚醒の忘狼のみが生存している場合、襲撃は行われない。

 

・パン屋(屋):村人陣営

生存していると毎朝パンが焼けるシスメが表示される。

システムで生存が証明される聖痕者。

 

・警醒(事件)

2d以降の朝に発生し、警醒が起きた日は全ての思い込み役職が覚醒する。

 

この編成がどのような経緯で決定されたのか存じないため、想像で補うことをお許しください。

まず特徴として、役職欄に占い師、霊能者、村人と表示されている参加者は、自分が本当にその役職であるかわからないという点が挙げられます。

占霊に関しては、思い込み役職であっても陣営自体は変わりませんが、村人の方は自分が人狼陣営であるかもしれないという疑いを抱きながら、それでも村人として振舞わなければなりません。

また、自身が忘狼である可能性を念頭に置くならば、吊られても占われてもいけない。ただし、灰のまま襲撃対象に(可能な限り早く)選ばれることは、自身が村人であれ忘狼であれ最善の結果となり得ます。

狼が灰襲撃を行うのは、忘狼であることに期待する場合か、狩人と見なされる場合の二択でしょう。

とはいえ、忘狼であるかどうかは結果論のため、アピールする方法は特にありません(吊れない位置に入るという方法はありますが、灰が狭い編成のため狼からはやりにくいです)。

後述する事情から、狩人ブラフを撒くのも村人表記の参加者にとって非常に難しいものになっています。

したがって村人表記のものは、自然と"一般的な"人狼に近い動きとなるのです。

占霊が自分の結果を信じられないという点に目が行きがちですが、この編成の面白さはむしろ村人表記の参加者の動きにあるよう思われました。

編成の名前には「信じられるのはパン屋だけ」とありますが、たとえば狩人や人狼は、自身の陣営についてなんら疑いをもつことがありません。

先ほど述べた「村人表記のものが狩人ブラフを撒くことの難しさ」はこの立場の違いにあります。

つまり、灰にいる狩人や人狼は、警醒の発生する時期に関わらず自身の陣営へ利益誘導を行うことができます。

しかし、村人表記のものは自身への襲撃誘導は行えるものの、どちらかの陣営に加担しすぎると、もしそうでなかった場合に大きな不利益を被る可能性があるということです。

また、狩人ブラフを狙った村側陣営への利益誘導は、ともすれば狼要素と見なされ、能力処理される可能性を高めることにつながってしまいます。

その動きが狩人としてではなく、同じく陣営が固定されている狼のものとして見られる可能性があるからです。

他方で、自分以外の灰が村側の手続き(つまり占吊)によって処理されることが、自らの陣営に利する自体であるという性質は、通常の村に比べて強くなります。

これらのことから灰役職の動きについて想像してみます。

 

・村人表記のものは「態度表明が不鮮明」であったり「他者の黒塗り」に積極的になる(≒「狼的」な動きになる)。

・警醒が起きる前からどちらかの陣営に強く利益誘導を行う行為は、狼要素あるいは狩要素である。

・表では常に村側として振る舞う必要があるのは、通常の村と変わりない。

 

もちろん、必ずしも全ての人物がこの指針に従って振る舞うとは限りません。

たとえば村人表記の人物にとって、自身が忘狼である可能性よりも村人である可能性の方が高いのは事実です。

それを重く見て、初めから村側の利益を最大化しようと動く人間がいないとも限りません。

とはいえ、傾向としてこのようになるという推測がそれほど外しているとも思えなかったため、以上の基準で推理を行うことにしました。

 

 

その結果、人狼フィリップを初日に狩人ロックするという事態に至りました。この村に参加してたらヤバい戦犯になってたんじゃねえかな……。

誤認の理由は明らかで、フィリップが村側への利益誘導を強く行なっているように見えた点を狩要素と断じたことです。

具体的には>>1:206のこの発言。

1日目 / 588 G1518G1529合同再再再再再再再再再再再戦村 - 人狼物語 三日月国

3名出た占い師候補のうち、ルーとザトウは「自分は占い師か猪突盲信である」というCOだったのに対し、カップは「自分は占い師である」となっています。

この村の占い師は「自分が本当に占い師かどうかわからない」という事情を抱えている。

したがって、その懸念が欠けているカップは「占い師であろうとする」意識の先行した偽である、というものです。

彼の指摘は正当だと思います。私自身、同じ理由でルーザトウ真猪カップ偽を見ていました。

正当な理屈に基づいているのであれば、フィリップのこの発言は明確に村側への利益誘導と見なせます。

この動きを私は狩人要素と見なし、フィリップ狩という軸を置いてその後のログを読んでいました。

また、3dにも彼はカップに対し鋭い指摘を飛ばしています。

3日目 / 588 G1518G1529合同再再再再再再再再再再再戦村 - 人狼物語 三日月国

ここも「めっちゃわかる!!!」となっていたので、私は無事フィリップを狩ロックするに至ったのでありました。

 

この誤認がなぜ起こったのかというと、最初に立てた仮説のうち、

・表では常に村側として振る舞う必要があるのは、通常の村と変わりない。

がすっぽり頭から抜けていたことに由来しています。

フィリップの行なっていた村側への利益誘導は狩要素であると同時に、狼要素としても成立するということです。

白状すると、編成の特殊さに目が向いていたために、より基本的な仮定を無視してしまっていたのだと思われます。

この記事はログを読んだ後に書いていますから、本来暗黙のうちに前提とされているはずの仮定をわざわざ断ったのは、きっと私の後知恵であることを記しておきます。

正しく推理することは、難しい……。

 

その他思い込み役職の辿った運命など、面白く読ませていただいた点はいくつかあるのですが、ひどく冗長になってしまうため最も印象に残ったポイントだけを村の感想として書くことにしました。

編成については、非常に面白い試みであったとは思うのですが、ザトウの以下の発言が示しているように、いささか村有利なものであったことは否定できません(猪突盲信、虚言者が実質確定役となってしまった点)。

村側が的確に狼を追い詰めたことも一因ですから、必ずしもこの村の結果が示すほど偏った編成だったとも思いませんが。

エピローグ / 588 G1518G1529合同再再再再再再再再再再再戦村 - 人狼物語 三日月国

たとえばパン屋の代わりに闇狩人(自分を狩人と思い込んでいる村側役職)を入れるなどしてもいいのかなと、素人考えを起こしたりもしました。

とはいえ、私自身が酷い誤認をやらかしたことまで含めて、楽しく読ませていただいたことには変わりありません。

大変面白い村でした。

 

おまけ(本題)

ほわいとさん(ドロシー)の白アピシリーズ

1日目 / 588 G1518G1529合同再再再再再再再再再再再戦村 - 人狼物語 三日月国

溢れている

 

2日目 / 588 G1518G1529合同再再再再再再再再再再再戦村 - 人狼物語 三日月国

2日目 / 588 G1518G1529合同再再再再再再再再再再再戦村 - 人狼物語 三日月国

自他(?)共に認める

 

3日目 / 588 G1518G1529合同再再再再再再再再再再再戦村 - 人狼物語 三日月国

確村であろうと襲撃懸念も忘れない

 

3日目 / 588 G1518G1529合同再再再再再再再再再再再戦村 - 人狼物語 三日月国

もはや無意識で出てるんじゃなかろうか

 

勧められた村はこれであってるんだろうか、という思いを抱えながら読んでいたのですが、実際どうなんでしょうね?

とはいえ、灰に残されていた丁寧な考察・展開の検討に、よく自任されている「魂の白さ」の一端を感じられました。

たとえば1dの灰にあるケーキ・グレイの考察などは、全発言を丁寧に読み解いたものであったり、対グレイへの動きが要素ではなくスキル読みから出発していたりなど。

村人力の高さと言い換えてもいいのかもしれませんね(抽象度が増してしまいますが)。

私はログ読まないで発言してる時が多いからなぁ、という自戒も込めて。

ほわいとさん魂白い!!!

 

おわりに

「自己紹介ログを読ませてください!」と謳っていたのに読みの重心がおかしくない?という批判を自分に向けたいと思いました。

どちらも村自体が面白すぎてだな……というのは言い訳にしかならないので、次回からは少し読み方を変えようかなぁなんてことを思っています。

変わるといいなぁと思います。

次回はGのログを読もうと思います。

お付き合いいただき、ありがとうございました。