先日青鳥で募集した「自薦おすすめログ」の感想をぼちぼち落としていこうと思います。
その前に、皆様のご協力に感謝を。
しばらく読むログには困らなさそうです。
村の情報 / 28 【12/27開始】人狼なんて仕留めてやるぜヒャッハー - 月狼国side:M
sai-famiさんが質問箱で「私のリコチェットがNo1と確信している可愛さ」と仰っていた村。
もはや透け透けでしょうが、あの質問をしたのは私です。
村の感想
個人的な注目ポイントは「ぼくのかんがえたさいきょうのまとめやく」「権力闘争」「PLとしての心構え」といった点でしょうか。
最後については村の中で議論がなされていたことでしょうし、私個人の見解を述べることは不必要でしょう。
ただ、SG候補が次々シャイニングし、大変困難な状況に陥ったにもかかわらず、最後まで戦い抜いた狼陣営を私は尊敬します。
一つ目について。
これは聖痕者セオドアを見ていての感想です。
彼は灰や占に的確な促しを行い、かつ全員の挙げた要素を咀嚼した上で決定を出していました。
私がまとめ役に座ると途端に議事読みが甘くなるので、彼の精力的かつ説得的な姿勢からは学ぶところが多かったです。
二つ目について。
この村は全体的に参加者の経験値が高かったよう思います。
通常の村(という言葉で連想するものは人によるのでしょうが、私の場合はGの野良です)であれば、いわゆるオピニオンリーダーとなれる人材が豊富に揃っていた村でした。
これが1人2人ならば、彼らを中心に村が回っていったのでしょう。
しかしこの村の、特に序盤は、個性の強い人材が豊富だったために、誰も中心に居座ることが出来ていなかったように見えました。
そうした事情を踏まえて、議論と並行して熾烈な権力闘争が発生していたよう見えています。
個人的にもっとも興味深く感じたのは、4dのジョーエルvsアレクシスですね。
前日まで庇っていたユーナへの黒判定から、自身が状況黒に陥ったことを察したジョーエル。
2人の占い師候補のうち、リコチェットの視点ではほぼ白、しかしエルシャの視点では黒が濃厚になることを察した彼は、エルシャに自身を占うよう提案を行います。
素直に読めばこれは「人外視点の欠落」という白要素です。
自占を求める姿勢がCに見えることを、ジョーエルの能力ならば当然察せられるはずです。
しかし村人の自分が黒くなることに対する反射からその提案が行われている点は、人由来の人外視点落ちである。だから村側、という推理が成立します。
これに対して待ったをかけたのがアレクシスです。
彼はジョーエルの提案に現実性が欠けているという観点から、吊り避けを狙った狼の白アピである可能性を指摘します。
ユーナへの黒判定から状況黒になることを、狼仮定のジョーエルは知っていたはず。
ジョーエルの能力からして、人外視点が落ちることはむしろ不自然だ、だからあれは自身を村に見せるための偽装行動だ、という説得を、アレクシスは行なっていました。
これもまた正当な主張であると感じます。
主張がどちらも正当である場合、流れはそれらの有する説得力に影響されます。
そして、説得力は本人たちの能力以上に、その立場に強く依存します。
この村のケースでは、ジョーエルが素直に読めば状況黒の灰であること、そしてアレクシスが確定白であったことなどから、軍配はアレクシスに傾き、ジョーエルが処刑されました。
白ログを読んでいる時は、この動きからアレクシスCが過ったのですが、それ以前・以後の動きは真っ当なものであり、実際に彼は村人でした。
ゆえに、この日起きていたのは政治闘争であったと解釈することにしたのでした。
(捕捉:政治闘争とは、アレクシスがジョーエルを狼と予想していたために、彼が白くなる要素を潰しにいったという意味です。)
ポイントを絞った上でのざっくり読みなので、誤解・誤読などがあるかもしれません。
が、それでも大変面白く読める村だったなぁと感じました。
おまけ(本題)
カテドラルのリコチェットは「墓守の娘」という肩書きで、「墓守」アレクシスの娘というキャラ付けがなされています
なぜそれを説明したのかというと
リコチェットがアレクシスと絡むたびに「アレクシスぱぱ」と呼びかけていたのが
とてもすきでした(とろける語彙力)
個人的に
3日目 / 28 【12/27開始】人狼なんて仕留めてやるぜヒャッハー - 月狼国side:M
これがツボだったんですけれども
ロール次第で印象は大きく変わります。
リコチェットは庇護欲をそそる占い師でして、実際ジョーエルをタラし込んでいましたね。
かわいいは正義だなぁということを感じるリコチェットでありました。
(3/12追記)
リコチェットについてもう少し掘り下げてみると、長期人狼でロール(≒個性)の持ちうる影響力というものが見えてくるのかなと思います。
本来リコチェットのような「不安げな」ロールは、たとえば主張の強さがモノを言いがちな短期人狼などでは、明確に不利に働くと思われます(想像が多分に入っていることは認めます)。
しかし、人物像により重きをおく長期人狼においては、むしろ一貫性の方が重視されがちな傾向にあるよう思われます。
「RPが剥がれる」現象はしばしば見られますが、これは発言力を高めるという目的と、最初に設定したRPとの間で対立が発生した際に、前者が優先されるため発生するものと考えられます。
発言力を高める動機は対抗のいる占い師や人狼役である際に、より強く働く傾向にあるよう思われます(あくまで体感の話です)。
「パンを焼かないオットーは狼」というのは紛れもなく与太話ですが、弱い傾向として「人狼は重RPが剥がれやすい」というものがあるような気もします。
私が狼やるとRPが剥がれやすいという、むしろ個人の性質に関する話であるような気もしますが……。
ちょっと脱線しましたが、私が注目したいのは、リコチェットが占騙りの狼でありながらも、そのロールを貫いたという点です。
騙り狼は一般的に信用を求める動機が強いのですが、「不安げな」ロールはそれと対立してしまうよう思われます。
しかしそのロールを継続したことで、「不安げな態度」はリコチェットの一貫した個性として認識され、一定の支持を獲得することに成功しています(一貫性と色との相関はそこまで強くないのですが、説得力の面では有効に働きます)。
リコチェットに注目して読んでみると、RPはただの「味付け」に限らないということがわかるなぁ、という感想を抱きました。
(追記了)
おわりに
なんだか文章が形を成さなくなってきたので、この辺りで締めようと思います。
貰ったログについての感想文自体はこれからも書いていくつもりですが、全部の村についてここまで長く書くかは不明です。
初回なのでつい張り切ってしまった疑惑が浮上しています。
ハードルは下げていきたい。
以上です。
ありがとうございました。